レッドハット、ビジネスルール管理システムの新版「JBoss Enterprise BRMS 5.1」


 レッドハット株式会社は18日、ビジネスルールの管理システム(BRMS)の新版「JBoss Enterprise BRMS 5.1」を提供開始すると発表した。オープンソースソフトウェアとして提供されるが、テクニカルサポートや製品アップグレードなどを含むサブスクリプションは、16コアあたり年額312万円(税別)からとなっている。

 JBoss Enterprise BRMSは、オープンソースのBRMSソフトウェア。複雑な業務ポリシーやビジネスルールを作成、管理、配備などを行うことができる。新版では、Google Web ToolKit 2.0を採用し、ルール管理の操作性やユーザーインターフェイスを改良したほか、パフォーマンスも改善されているという。また、近々リリースされる予定のSOAプラットフォーム「JBoss Enterprise SOA Platform 5.1」との相互運用が可能で、ルールサービスを適用したSOA環境のルール管理を、よりシンプルに実現できる。

 さらに、複合イベント処理(Complex Event Processing:CEP)機能とルールサーバー機能が、技術評価目的のプレビュー版として提供される。CEP機能の活用により、さまざまなビジネスプロセスの中で発生するビジネスイベントに対して、ユーザーが定義するビジネスルールにもとづき、業務処理を駆動するシステムアーキテクチャ(イベント駆動型システムアーキテクチャ:EDA)を実現できるとのこと。なお、技術評価目的のプレビュー版の機能については、サブスクリプションによるサポートは提供されない。

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(石井 一志)
2011/1/18 12:04