ポリコム、TCO削減やネットワークの柔軟性を向上させるビジュアルコミュニケーション製品


 ポリコムジャパン株式会社(ポリコム)は18日、ビジュアルコミュニケーションインフラに関する新しいコンセプト「Polycom UC Intelligent Core」を発表した。また同時に、これを実現するための新製品として、ビデオ会議サーバー「Polycom RMX 1500」、多地点サーバーの負荷分散を行う「Polycom Distributed Media Application(DMA) 7000」などを発表している。

 Polycom UC Intelligent Coreは、多地点接続、仮想化、管理、スケジューリング、ゲートキーパーなどのシステムを基盤に、安全で高品質なHDビデオサービスを、組織全体に幅広く提供することを目指す、コミュニケーション基盤のコンセプト。イマーシブテレプレゼンス、会議室用ビデオ会議システム、デスクトップ型ビデオ会議システム、リアルタイムのビデオストリーミング、オンデマンドの映像コンテンツ、デジタルサイネージなどのソリューションから構成される。

 また、国際標準規格に準拠しているのも特徴で、マイクロソフト、HP、IBM、ジュニパー、アバイアなどのサードパーティを含めた、広範なユニファイドコミュニケーション(UC)プラットフォームとの統合が可能。TCOの削減や、ネットワークの柔軟性、拡張性、冗長性の最大化を実現するとしている。

 新製品のうち、中規模組織向けのビデオ会議サーバーであるPolycom RMX 1500では、多地点接続のリソースをネットワークの末端に分散させ、帯域幅の利用を効率化することで、さらなるコスト削減を実現。一方のPolycom DMA 7000は、複数のPolycom RMX会議プラットフォーム間での会議リソースを仮想化し、通話を分散させることにより、負荷分散を可能にする。Polycom UC Intelligent Coreでは、リソースを動的に割り当てるこの機能を活用すると、混在環境内での会議のリソースを、既存ソリューションと比べて最大3.5倍にまで拡大して提供できるとのこと。

 なお、Polycom RMX 1500などの新製品はいずれも、2010年第2四半期中にリリースされる予定だ。

関連情報
(石井 一志)
2010/8/18 15:58