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CTC、企業向け情報管理システム「EIMANAGER」の文書管理機能をアプライアンス化

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は10日、文書管理アプライアンス「EIMANAGER-PACK」を、同日より提供開始すると発表した。容易な導入を可能にしているほか、現場の作業効率向上に着目し、文書管理に必要な機能を厳選して盛り込んだという。

 CTCでは、約10万ユーザーの実績を持つ企業向け情報管理システム「EIMANAGER」を提供しているが、今回発表されたEIMANAGER-PACKは、その最新版の文書管理機能をサーバー1台にまとめたアプライアンス。

 利用人数や用途に応じてクラス分けされたサーバーに、必要なOSやミドルウェアがあらかじめ導入されているため、それぞれを個別に導入する場合と比べ、初期費用が約6割削減可能という。また、設置作業も従来の2~3日から半日へ短縮できるとした。

 インターフェイスはHTML5ベースで、マニュアルがなくとも使いやすく、操作性が高いものを採用。膨大なデータから、ファイル名、属性情報、全文を対象にしたキーワード検索を行える。

 加えて、文書のバージョン管理機能を搭載しており、古いファイルを利用するミスを防げるように工夫されているとのこと。改訂の履歴(理由)も一目でわかるため、すでにある文書の流用も促進され、資料の作成時間を削減するとしている。

 セキュリティ面では、組織・役職・個人の組み合わせと優先度で、アクセス権限の設定を行えるのみならず、ダウンロードなどのアクセスログ、アプリケーションの操作ログを確認できるようにしている。

 なお、標準で1年間のクラウド環境へのバックアップサービスがバンドルされ、個別のバックアップが不要な点もメリットとした。

 価格は、初期費用が298万円から。年間保守費用は、初年度が無料、2年目以降60万円から。

 CTCでは、100名で使用した場合、年間4000時間以上の業務効率向上が見込めるとアピールしており、構築や運用サービスとあわせ、3年間で350台の導入を目標としている。