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KDDI、沖縄でLTE-Mを活用したIoTごみ箱の屋外実証実験を実施

 KDDI株式会社は8日、2017年度内の商用化を目指しているIoT向け通信規格LTE-M (Cat.M1) を活用して、ごみ箱のごみ量の遠隔監視を行う屋外実証実験を、沖縄セルラー電話株式会社の協力を得て沖縄県那覇市で実施したと発表した。

 実証実験では、ごみ箱が設置されていない沖縄県那覇市の国際通り商店街に、IoTセンサーを取り付けたごみ箱を設置し、定期的にごみの集積量を管理サーバーに通知。ごみの集積量をリアルタイムに把握可能となることで、適切なタイミングで回収を行うことができ、ごみ溢れの防止やごみ回収の効率化、回収にかかるコスト削減などが期待できる。

 通信には、IoT向け通信技術であるLPWA(Low Power Wide Area)技術の1つで、3GPPリリース13に基づくLTE標準規格であるLTE-Mを試験的に活用。実際の市街地においてLTE-Mを活用することで、LTE-Mを活用したビジネスユースケースの有効性や、LTE-Mの電力消費量、電波の浸透などの通信を検証した。

 LTE-Mは、既存のLTEネットワークエリアで利用できるため、スピーディーなエリア展開が可能で、省電力で広域なエリアをカバーできる特徴を活かし、電力、ガス、水道などのスマートメーターや、各種センサー、機器の維持管理、物流などのM2M分野、ウェアラブル、医療ヘルスケアといった分野での活用が期待できるとしている。

 KDDIでは、LTE-MをはじめとするIoT向け通信技術LPWAの各方式を活用し、コストや通信速度、エリアカバレッジ、バッテリー持ちなど、さまざまなユースケースにおいて、ユーザーに最適なIoT通信を提供していくとしている。