さくらインターネット、日本マイクロソフト、アイティーエムがIoT事業で協業

　さくらインターネット株式会社、日本マイクロソフト株式会社、アイティーエム株式会社は9日、IoT事業において協業すると発表した。3社では2020年までに、日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」に、さくらインターネットのIoTプラットフォームサービス「sakura.io」の「さくらの通信モジュール」を1500万台以上接続することを目指し、企業におけるIoT導入を推進する。

　さくらインターネットと日本マイクロソフトは共同で接続検証を重ね、Microsoft AzureでIoTにおける双方向通信を実現する「Microsoft Azure IoT Hub」と、sakura.ioをセキュアに接続させることを実現した。これにより、ユーザーはsakura.ioの通信モジュールからMicrosoft Azure IoT Hubのデータ分析プラットフォームまでを、システム開発することなく簡単に接続することができる。

　sakura.ioは、通信モジュール1台につき月額利用料金60円から利用できるIoTプラットフォーム。sakura.ioとともにMicrosoft Azureのサービスをユーザーに提供することで、契約面での負荷を低減すると同時に、ユーザーはIoTに必要なデータの収集、管理、分析から活用までを一元的に行うことが可能となる。

　アイティーエムでは、Microsoft Azureの導入支援／運用監視サービスと、攻撃者からの悪意のある攻撃や情報漏えい事故などのリスクを未然に回避するためのセキュリティ診断サービスを、2017年7月から提供開始する。これにより、運用担当者は煩雑なIT運用業務から解放され、セキュアなIoT基盤のもとで、安心してデータ分析に集中できるとしている。

　また、事前検証を希望するユーザーには、日本マイクロソフトが事務局を務める「IoTビジネス共創ラボ」で、ソリューション検討を具体的に進められるよう支援する。

　さらに、IoTをすぐに活用したいユーザーに向けては、ハンズオンドキュメントや連携する通信モジュールのサンプルコードを公開し、ユーザー自身が検証を実施できる環境を整備。3社共同でのIoT開発者向けのワークショップや共同セミナー、ウェブマーケティング活動を実施していく。

　さくらインターネットでは、日本マイクロソフトが5月23日～24日に東京で開催する開発者向けイベント「de:code 2017」に出展し、24日のパートナーセッションにおいて今回の取り組みに関するサービスや事例、ロードマップを紹介する。