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楽天と日本IBM、チャットボットの円滑な導入を目的とした「楽天AIプラットフォーム」を構築

 楽天株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は26日、カスタマーサポートへの自動応答機能を備えたチャットボットの円滑な導入を目的とした、楽天社内向けシステム「楽天AIプラットフォーム」を構築したと発表した。

 楽天AIプラットフォームは、IBM Watsonが提供する自然言語処理、会話制御などのAPIと、楽天のAI関連技術、カスタマー対応に関するデータベースを活用して構築した社内システム。楽天グループの各サービスが提供するウェブ上の問い合わせチャットやスマートフォンアプリと、楽天AIプラットフォームを連携させることで、チャットボットの円滑な導入が可能になるとしている。

 また、今後はプラットフォームの活用により、各サービスへのチャットボット導入作業期間の短縮、カスタマーサポートの品質や利便性向上を見込む。

 楽天と日本IBMではプラットフォームの開発にあたり、仮想組織であるセンター・オブ・コンピテンシー(Center of Competency)を2017年より共同で設置。両社からの専任の担当者が、AIプラットフォームに関わるAI技術の開発・導入を進めており、今後は楽天の社内向け教育やトレーニングも実施する。

 楽天では、これまでも機械学習やディープラーニング(深層学習)を活用した画像認識技術の向上、ビッグデータの分析など、AI関連技術の研究、実用化を推進してきており、今後も社内外のさまざまなAI関連技術とビジネス上のノウハウを組み合わせることで、AIの導入を促進し、各サービスの品質、利便性の向上に努めていくとしている。