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三井住友カード、NSSOLが提供するAIを活用したデータ分析プラットフォーム「DataRobot」を採用

 新日鉄住金ソリューションズ株式会社(以下、NSSOL)は7日、同社が提供する米DataRobotの機械学習プラットフォーム「DataRobot」を三井住友カード株式会社が導入し、4月からマーケティング・与信管理業務などでのAI・機械学習の活用を開始したと発表した。

 DataRobotは、高度な専門知識を要することなく、AI・機械学習を用いた予測モデルを簡単に作成し、さまざまなビジネスシーンで活用できるデータ分析プラットフォーム。

 三井住友カードでは、顧客のさまざまな生活シーンにおいて新しい価値・体験を提供するには、AI・機械学習の活用が必要不可欠と考え、実証実験を経た上で、国内金融機関で初めてDataRobotを導入した。

 実証実験では、顧客セグメンテーションや与信管理業務に活用する予測モデルの精度の向上、従来のデータ分析からは導くことができなかった新しい知見の取得、数カ月を要していたデータ分析作業が数日~1週間程度で完了するなど、生産性が飛躍的に向上するといった導入効果が確認できたという。

 三井住友カードでは、DataRobotを利用したAI・機械学習の活用を開始するにあたり、社内の関係各部署にデータ分析担当者を増員し、各種施策のPDCAサイクルの高速化や、多種多様で広範にわたる新たなビジネス課題への活用拡大に取り組んでいくと説明。また、DataRobotの分析環境として、基幹システムに求められる高い柔軟性と可用性を併せ持ったNSSOLのクラウドサービス「absonne」を活用することで、早期の利用開始とシステム運用にかかるコスト軽減を実現した。

 NSSOLでは、AI・機械学習活用のコンサルティングサービス、DataRobotの環境構築・導入支援、DataRobotの保守・運用サービス、データ収集・加工に必要な周辺システムの整備・構築など、DataRobotの活用に関わる多彩なサービスを提供。こうした取り組みを通じて、データ活用の高度化を全面的にサポートし、顧客の業務効率化や価値創造に貢献していくとしている。