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ネットワンパートナーズ、米OPSWATの脅威検出・防御製品「Metadefender」を販売

 ネットワンパートナーズ株式会社は23日、米OPSWATとディストリビュータ契約を締結したと発表した。これに伴いネットワンパートナーズは、OPSWATのセキュリティ脅威検出・防御プラットフォーム「Metadefender」を4月より販売開始する。

 Metadefenderは、マルチスキャン、データ無害化(サニタイズ)、脆弱性検出といった複数の機能を単一サーバー上で実現するセキュリティゲートウェイ製品。

 30以上のウイルス対策製品のスキャンエンジンを同時利用でき、シグネチャによるスキャンやヒューリスティックスキャンなど、各製品固有の得意領域を重ね合わせてマルウェアの検出率を高めることができる。また新種のマルウェアに対しても、いち早く対応した製品のエンジンを利用可能なため、迅速な対応が可能とした。

 データ無害化機能では、ファイル形式を別形式に変換するのではなく、ファイル内に仕込まれた悪意のあるスクリプトを検出・除去する仕組みを採用しており、そのままのファイル形式で利用可能な点が特徴。DOC/PPT/XLS/PDF/JPG/HTMLなど、主要な15種類のファイルに対応しており、今後は一太郎などにも対応していく予定とした。

 また脆弱性検出については、既知のアプリケーションの脆弱性を重大度レベル(危機/重要/中程度/低度/不明)で特定し、既知の脆弱性を有するバイナリの組織・企業内への侵入を防ぐとのこと。すでに数百万のバイナリに対応しており、数千の主要な製品に属するバイナリのバージョンチェック、および報告されている既知の脆弱性をサポートする。

 このほか、ファイル転送、メール連携、プロキシサーバー連携といった機能も備えており、外部ネットワークとの境界に設置するだけでなく、メールサーバーやプロキシサーバー、ファイルサーバーの手前に設置したり、官公庁・自治体など組織内でネットワーク分離が必要な境界でファイル転送機能を活用したり、といった設置も行えるとした。

 価格は、最小構成(基本機能となるワークフローエンジンと1つのスキャンエンジンを利用する場合)で年額33万4800円(税別)。スキャンエンジンの追加やデータ無害化、脆弱性検出、ファイル転送、メール連携、プロキシサーバーとの連携などについては、追加ライセンス費用が必要となる。

 なお、ソフトウェアのみでの提供に加えて、シスコのラックマウントサーバー「Cisco Unified Computing System Cシリーズ」とのパッケージも用意した。

 ネットワンパートナーズではこの製品を、官公庁・自治体、また金融、社会インフラといった、特にセキュリティを重視する組織・企業向けに展開する考えだ。