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キヤノンITS、企業のIoT導入を支援するPoCサービスを提供

「Web Performer」を中核に、計画からプロトタイプの開発までをワンストップで提供

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は、超高速開発ツール「Web Performer」を中核として、IoTの有用性を迅速に評価・検証し、企業のIoT導入を支援するIoT向けPoC(Proof of Concept:概念実証)サービスの提供を3月下旬に開始する。

 キヤノンITSでは、IoTへの取り組みを進める企業に対して、費用対効果や市場性・事業性が見えない、関連技術や導入手法が分からない、人材や体制が不足しているといった課題に対応するため、センサー選びからデータの収集、データの蓄積環境、データの分析など、企業におけるIoTの評価・検証・本格導入を総合的にプロデュースするPoCサービスを提供する。

IoT向けPoCサービスのシステム概要図

 提供するPoCサービスは、アジャイル・共創型開発に適したWeb Performerの超高速開発技術をコアとして、国内外のIoT関連ソリューションパートナーと連携して提案する。センサーやゲートウェイの探索・検証、適切なIoTプラットフォーム(クラウドサービス)の選定および導入支援、顧客のテーマを踏まえたPoCの計画立案からプロトタイプの開発までを、ワンストップで提供する。

 サービスとしては、Web PerformerによるウェブベースのIoTアプリケーションのプロトタイプ開発、各種IoTプラットフォームの提供、センサーネットワークの設定および導入支援、取得したいデータに関わるセンサーの選定やPLCからのデータ取得方法などの検討およびセンサー/ゲートウェイ間のデータ通信処理などを提供。顧客のテーマを踏まえたIoT向けPoC計画の立案から、実証システムの構築サービスまでを、約3カ月程度で提供する。

 IoT関連ベンダーについては、センサーおよび無線センサーノードを提供するローム株式会社、IoTゲートウェイ「Armadillo」などを提供する株式会社アットマークテクノ、IoTプラットフォームのクラウドサービス「CuMoNoSU」を提供するマイクロテクノロジー株式会社などと協業。顧客の課題を踏まえ、適切なパートナー企業を選定する。

 サービス料金(税別)は、センサーがゲートウェイ数1対象、データ量が月100MB程度、アプリケーションが1画面程度の場合で100万円から。

 キヤノンITSでは、今回のIoT向けPoCサービスに加え、アジャイル開発をベースとした「共創型開発」を推進する超高速開発支援サービスなどをマーケットに提案しながら、Web Performerを拡販。IoT向けPoCサービスを2020年までに累計100社に導入していく計画で、Web Performerを中核とするSIソリューション事業で2020年に売上高50億円を目指す。