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富士通SSL、複数ベンダーのネットワーク機器を一括管理する「Net LineDancer」を販売開始

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は23日、ルーターやスイッチ、ファイアーウォールなどのネットワーク機器を一括管理するマルチベンダーネットワーク運用支援ツール「Net LineDancer」の販売を開始した。

 Net LineDancerは、機器のコンフィグレーションを収集し、情報の世代管理の自動化や一括設定変更のスケジュール機能などにより、従来、機器ごとに手動で行っていた作業の自動化を可能とする製品。

 富士通、Cisco Systems、A10 Networks、Blue Coat Systems、Juniper Networksなど、40社以上のネットワーク機器を共通のインターフェイスで一括管理することが可能。対応ベンダー以外の機器についても、専用のアダプターを作成することで管理対象に追加できる。管理画面は日本語表示かつ直観的なGUIで、初心者でも簡単に操作できる。

 従来、機器ごとに手作業で行っていたコンフィグレーションのバックアップや世代管理を自動化することで、常に最新状態を維持するとともに、属人的なネットワーク運用業務の人為的ミスを排除し、運用コストを大幅に削減する。

 複数のネットワーク機器に対し、予約した時刻にパスワードやアクセスコントロールリストなどの設定変更を実行することが可能。複数項目の一括変更もでき、作業漏れを防止するとともに、各機器のコンフィグレーション設定を均一化することでネットワーク品質を維持できる。

 世代間のコンフィグレーションの差異(変更、追加、削除)を色別に表示することで、遷移が容易に確認でき、設計変更や障害時の切り分けが迅速化できる。稼働中のネットワーク機器に故障などのトラブルが発生した場合、復元ウィザードを利用して代替機器にコンフィグレーションを復元することで、被害を最小限に抑え、迅速に正常な状態に戻すことができる。

 製品の価格(税別)は約70万円から。50デバイス~4万デバイスまで対応し、オプションで20万デバイスまで対応可能。また、希望により設計から構築までの導入作業も対応する(個別見積り)。富士通SSLでは4年間で2億円の販売を目標とする。