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NEC、トラフィック分析をもとにした通信事業者向けコンサルティングサービスを提供開始

 日本電気株式会社(以下、NEC)は、通信トラフィックの分析をもとに、通信事業者の戦略立案・遂行に貢献するコンサルティングサービス「TMSプロフェッショナルサービス」の提供を開始した。

 サービスは、通信事業者から提供された情報をもとに、通信トラフィックの傾向や異常な通信トラフィックの検知・分析を行い、その結果に基づいて「通信トラフィック最適化」「カスタマーサポート」「セキュリティ診断」「マーケティング」の4つのメニューでコンサルティングを行う。

 通信トラフィック最適化については、通信事業者のニーズに応じて、NECの通信トラフィック制御ソリューションであるTMS(Traffic Management Solution)の導入時・導入後の適切なネットワークの調整を提案する。TMSを活用して通信帯域を効率的に利用することで、帯域を広げずに通信速度を向上させることや、通信品質を保ったまま帯域を削減することができ、これにより、ユーザーの快適な通信環境を少ない投資費用で実現することを支援する。

 カスタマーサポートについては、時間帯、ウェブサイト、動画コンテンツなどの分類ごとに、ユーザーが体感する通信品質を分析できる。分析結果をユーザーの問い合わせ窓口に提供することで、回答の効率性・正確性の向上に貢献し、顧客満足度を高めるとともに、問い合わせ窓口の運用費用の削減を支援する。

 セキュリティ診断については、携帯電話の通信においてはセキュリティリスクがある一方で、多くのユーザーが未対策であるという状況があると説明。サービスでは、セキュリティリスクがある通信トラフィックを検知し、脅威となるサイトやサービスの通信を切断する提案が可能。これにより、被害の拡大を防ぐことができ、ユーザーへの安全な通信サービスの提供に貢献する。

 マーケティングについては、通信トラフィックの分析結果を活用することで、ユーザーのニーズに合わせた通信サービスの設計や、効果的な広告・宣伝活動などを支援する。例えば、夜間に通信が多いユーザーが多くいる場合に、夜間に高速大容量の通信が可能なプランの設計を提案するといった形で、ユーザーのサービス契約数の増加などを支援し、通信事業者の収益拡大に貢献する。

 NECでは、今後、通信トラフィックの分析には人工知能を活用していくと説明。また、サービスを2月27日~3月2日にスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2017」で紹介する予定としている。