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NEC、トレンドマイクロ、インフォセックが協業、標的型サイバー攻撃の監視サービスを提供

 日本電気株式会社(以下NEC)、トレンドマイクロ株式会社、株式会社インフォセックの3社は、標的型サイバー攻撃対策において協業し、第一弾としてトレンドマイクロの「Deep Discoveryファミリ」による標的型サイバー攻撃の監視サービスを2月1日から提供する。

 トレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「Deep Discovery Inspector」と次世代メール攻撃対策製品「Deep Discovery Email Inspector」を、NECのx86サーバー「Express5800」に搭載したアプライアンス製品に対し、インフォセックが提供するマネージドセキュリティサービス「InfoCIC」による監視サービスを提供する。

 Deep Discovery Inspectorは、顧客組織のネットワークトラフィックを監視し、気付くことが難しい標的型サイバー攻撃やゼロデイ攻撃をネットワーク上の振る舞いから見つけ出し、早期に対処することで被害の深刻化を防ぐための製品。入口・出口対策に加えて、攻撃の初期段階から内部の拡散、外部への通信に至るあらゆる攻撃フェーズにおいて、不正なファイルや通信の検知に加え、ITの管理者が利用するツールを悪用した攻撃も発見する。

 Deep Discovery Email Inspectorは、従来のメールセキュリティ製品では防御困難な標的型メール攻撃の対策製品。パターンファイルによる検出が難しい不正添付ファイルや、クリックしないと不正の有無が分からないURLリンクを、カスタムサンドボックスにより検知・ブロックする。

 これらの製品をExpress5800シリーズに搭載するアプライアンス製品について、ソフトとハードをまとめてNECが保守。インフォセックが官庁・自治体や重要インフラ、大手民間企業に対するセキュリティ対策支援として提供しているマネージドセキュリティサービス「InfoCIC」により監視することで、導入から監視・運用までをワンストップで提供する。

 販売価格(税別)は、「Deep Discovery Inspector powered by Express5800」が293万3000円から、「Deep Discovery Email Inspector powered by Express5800」が391万1000円から。InfoCIC監視サービス費が月額35万円から。サービスは2017年度で約30社への提供を目標に、NECとインフォセックで販売する。