ニュース

Red Hat、OpenStack Newtonベースの「Red Hat OpenStack Platform 10」を発表

 米Red Hatは15日、OpenStackベースのクラウド環境構築ソリューション「Red Hat OpenStack Platform 10」を発表した。

 Red Hat OpenStack Platform 10は、OpenStackの最新リリース「Newton」をベースとして、Red Hat Enterprise Linux上にクラウドプラットフォームを構築するソリューション。OpenStackインフラストラクチャコンポーネントだけでなく、OpenStackクラウド上で稼働するワークロードも監視できる「Red Hat CloudForms」も含まれており、Red Hat Ceph Storageにより64TBのストレージ容量も提供される。

 新機能としては、Red Hat OpenStack Platform directorにより、OpenStackサービスをカスタマイズし、相互に独立して実行とスケーリングを行うことにより、自社のOpenStack環境をより詳細なレベルで制御できるようになる。大規模デプロイメント向けに改良された高可用性などの新しいセキュリティ関連の機能拡張を通して、データ保証の強化も提供。さらに、オプションのオブジェクトストレージ暗号化と使い捨てセキュリティトークンによって、セキュリティ対策を強化し、窃盗によるデータアクセスのリスクを低減する。

 性能面では、Open vSwitchの新しいデータプレーンデベロップメントキット(DPDK)コンポーネントと、シングルルートI/O仮想化(SR-IOV)により、ベアメタルに匹敵するネットワーク性能を実現する。

 また、Red Hat OpenStack Platform 10では、新しいサポートライフサイクルを導入。通常の3年間のサポートに加え、オプションで2年間の延長ライフサイクルサポートの購入が可能で、最大5年間のサポートが提供される。