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日本IBM、クレジットカード・信販業界向けの「FinTechカードAPI」を提供

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は26日、クレジットカード業務に関連したFinTechサービスを提供する企業向けに、汎用的な「FinTechカードAPI」を提供し、10月から接続検証を実施すると発表した。これにより、FinTech企業がクレジットカード会社・信販会社と連携したサービスを展開しやすくなる。

 日本IBMでは、2016年2月から「FinTech共通API」を提供し、Fintech企業や銀行向けに展開しており、今回のAPIの提供によりFintechの支援を拡充する。

 FinTechカードAPIは、カード利用明細、ポイント照会、サービス利用状況照会といったFinTechサービスと、クレジットカード会社・信販会社の既存システムをアプリケーション間で接続するAPI群。APIの標準化を推進している「BIAN(Banking Industry Architecture Network)」の方式に基づいており、汎用的であることが特徴となっている。

 APIは、IBMのAPI作成・管理・運用ソフトウェア「IBM API Connect」と「IBM DataPower Gateway」により提供される「OAuth」と連携。オープンな認証プロトコルであるOAuthにより、利用者のIDやパスワードをクレジットカード会社・信販会社が認証した上で、FinTechサービスの利用を許可する仕組みとなり、セキュリティが強化される。

 FinTechカードAPIについては、株式会社オービックビジネスコンサルタント、株式会社Zaim、株式会社TKC、freee株式会社、マネーツリー株式会社、株式会社マネーフォワードの6社と第一弾の仕様を合意。第二弾としてはカードローン申し込みや、あとリボ申し込みなどに対応させる予定で、今回の検証結果を踏まえ、FinTechサービスのさらなる拡大に向け、FinTech企業やクレジットカード会社・信販会社との協業を継続していくとしている。