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KDDI、「KDDIクラウドプラットフォームサービス」にHCIオプションを追加

 KDDI株式会社は、法人向けクラウド基盤サービス「KDDIクラウドプラットフォームサービス(KCPS)」において、ソフトウェアで仮想環境のサーバーやストレージを単一ハードウェアに統合する技術「HCI(Hyper-Converged Infrastructure)」を用いた「HCIオプション」を、10月3日に提供開始すると発表した。申し込み受付は9月26日から。

 また、初期費用と月額料無料で、KCPSの仮想サーバーとKDDIのデータセンターである国内のTELEHOUSEに設置した顧客指定機器を接続できる新メニュー「データセンターコネクト」の受付を開始した。提供開始は8月24日。

 HCIオプションは、基幹システムをクラウド化することが可能なパフォーマンス性能を有し、プライベートクラウドとしての利用に適したサービス。複数のノードで同時並行的に処理が可能な分散型アーキテクチャによる高いパフォーマンス性能を備え、容易にノードの組み合わせが可能。TELEHOUSEに設置する機器として、冗長化された10Gbpsポートを掲載したマルチレイヤースイッチと、4ノードのHCIサーバーをパッケージ化して、月額モデルで提供する。

 HCIの機器は、Nutanix製ソフトウェアを組み込んだデル株式会社のハードウエアを使用。
最小構成4ノードから利用可能で、ノードは追加することも可能。ノードスペックは、CPUが24コア(12コア×2)、メモリが128GB、ストレージ(SSD)が800GB(400GB×2)、ストレージ(SAS)が4TB(1TB×4)。

 基本パックの提供料金は、初期費用が220万円、月額料金が98万円。追加ノードは1ノードにつき初期費用40万円、月額料金が30万円。最低利用期間は1年。

 KDDIでは、HCIオプションはデータセンターコネクトとの連携により、システムのクラウド化に必要な設計を簡単に行えるだけでなく、高額なHCI機器を月額料で利用可能なため、導入時の初期投資を抑えられると説明。今後もクラウドをはじめとするサービスのさらなる品質向上と顧客ニーズへの対応を進めていくとしている。