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2017年のクラウド市場は? 活用拡大とクラウドがもたらす変化

CIOの役割がなくなってゆく

 クラウドはシャドーIT(従業員・事業部が会社の管理下にないIT機器やサービスを勝手に利用すること)を招いた。そしてさらに、組織自体にも変化をもたらすという。

 テクノロジー報道を分析しているApollo Researchの今年の「クラウド分野で最も影響力のあるアナリスト」に選ばれたDavid Linthicum氏は、Info Worldへの寄稿で「CIOの役割の多くがなくなっていく」と指摘。CIOがその役割的に“降格”になるとの見方を示している。

 要因として、(1)これまで運用の場だったデータセンターの規模縮小、(2)CIOの生産性向上に対する障害化、(3)IT予算の削減と影響力の縮小――の3点を挙げる。「ITを自社の差別化につなげようとイノベーションを図るCIOもいる。だが多くのCIOは間違った方向に進んでいる」とLinthicum氏は述べ、企業の進化により多くのCIO端役に回ることになると予言した。

 IDGも、クラウド時代に合うよう組織が変化すべきだとの見解を示している。「クラウド技術への投資がうまくいっていることを確実にするため、新しい役割や部門を追加する企業が出てくるだろう」と、調査のまとめに記している。具体的には、「クラウドエンジニア」「クラウドアーキテクト」「クラウドシステム管理者」などの役割を挙げる。こうした新しい役職者がクラウドを管理するようになるという予想だ。

 なお、クラウド拡大の阻害要因としては、引き続きセキュリティ、データの保存場所などが挙がったが、「パブリッククラウドのセキュリティ懸念は大幅に減っている」という。