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デル・テクノロジーズ、パフォーマンスを強化したHCIシステム「Dell EMC VxRail」を発表

Dell EMC VxRail

 デル・テクノロジーズ株式会社は3日、「Dell EMC PowerEdge」サーバーをベースにパフォーマンスを強化したハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)「Dell EMC VxRail(以下、VxRail)」の新モデルを発表した。

 新しいVxRailシステムは、第3世代インテルXeonスケーラブルプロセッサーを搭載する、最新のPowerEdgeサーバーのテクノロジーを実装。前世代と比較して42%多くのコアにより、これまで以上に高速なパフォーマンスを提供する。また、オプションのインテルOptaneパーシステントメモリー 200シリーズにより、前世代と比較して平均32%の通信速度アップを実現する。

 一部のVxRailシステムは、アップデートにより第3世代AMD EPYCプロセッサーを実装し、プロセッサーあたり最大64コアの柔軟性と拡張性を提供しながら、パフォーマンス向上を実現し、幅広いワークロードとユースケースをサポートする。また、VxRail HCIシステムソフトウェアが、次世代プラットフォームの導入時にも、簡素化したVxRailの展開と管理をサポートする。

 VxRailシステムの機能強化としては、「VxRail Vシリーズ」が、NVIDIA A40またはNVIDIA A100 TENSORコアGPUオプションを提供。NVIDIA AI EnterpriseソフトウェアおよびNVMeキャッシング機能との統合により、高い要件が求められるAI(人工知能)およびマシンラーニング(機械学習)アプリケーションをサポートする。

 「VxRail Pシリーズ」は、容量が最大20%アップし、VDIや動画のストリーミング、医療画像といったワークロードをサポート。「VxRail Eシリーズ」は、PCIeスロットが50%増加し、ネットワークカードやファイバーチャネルカードなど、さらに多くのリソースを追加可能となった。

 また、PCIe Gen 4を追加したインテルベースの「PowerEdge」システムは、より高速なアプリケーションレスポンスを実現し、2倍の帯域幅とPCIeレーンの33%増加により、データ処理が高速化されるとしている。

 インテルの第3世代Xeonスケーラブルプロセッサーを搭載したVxRailシステムは7月、AMDの第3世代EPYCプロセッサーを搭載したVxRailシステムは6月中に提供開始の予定。VxRail HCIシステムソフトウェアのアップデートは、7月に提供開始を予定する。価格は個別見積もり。