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NTT Com、営業車両の運行管理向けIoTトライアルパック「Connected Vehicle」

 NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は11日、営業車両の運行管理向けのIoTトライアルパック「Connected Vehicle」の提供を開始した。

Connected Vehicleの仕組み

 Connected Vehicleでは、通信機能やGPS機能を内蔵した小型車載器を車両に設置することで、運行日報や運転傾向分析、車両稼働実績などをウェブアプリケーション上で閲覧・管理が可能。車両運行状況の管理や安全運転の確保が容易となるほか、交通事故削減による事故処理費用や自動車保険料などの関連コスト削減、エコドライブによる燃料費削減にもつながるとしている。

 運行日報や運転成績表、車両稼働実績、ヒヤリハットマップ、車両所在マップなど、総務の車両管理担当者の方々が必要とする機能を、ウェブアプリケーション上で提供。レポートは、車載器から収集した運転データ(走行時間、走行速度、位置情報、距離、燃費、急アクセル/急ブレーキ、アイドリング時間など)をもとに、IoTを活用して自動で作成される。

 また、規定速度の超過、急アクセル/急ブレーキ、長時間のアイドリングなどが発生すると、所定の管理者に通知メールが送信され、危険な運転を把握できる。

 車載器は、車両の運転席下部にあるOBDコネクターにワンタッチで設置でき、設置した瞬間からサービスが利用可能。サービスは、株式会社スマートバリューのテレマティクスサービス「CiEMS 3G」を採用し、NTT Comのモバイルサービスやクラウドサービスと組み合わせることで、オールインワンサービスとして提供する。

 トライアルパックは、日本国内で営業車両を保有している企業が対象で、トライアル期間は1カ月、利用料金は無料。申し込み受付期間は4月11日~7月末(予定)。NTT Comでは、今夏の本格提供開始を視野に、サービス機能の拡充に取り組んでいくとしている。

三柳 英樹