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日本IBM、ミッションクリティカル向けのハイブリッドストレージ「DS8880シリーズ」

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は22日、ミッションクリティカルシステム向けのストレージにおいて、フラッシュメモリを一部採用したハイブリッド製品「IBM DS8880シリーズ」を提供すると発表した。

IBM DS8880シリーズ

 「DS8880シリーズ」は、ミッションクリティカル業務で必要な高い可用性と同時に、高速な性能を提供するハイブリッドストレージ。冗長化されたすべての構成部品のオンラインアップグレードに対応し、99.9999%の信頼性を提供するほか、リモートミラーリングに対応しており、可用性に優れたサーバー機能と統合して、最高レベルの可用性を実現するという。

 性能面では、フラッシュモジュールの採用により、銀行や金融業、小売業のシステム、電子カルテ、ERPやCRMなどのミッションクリティカルアプリケーションを、前世代に比べて最大で2倍近く高速化できるとのこと。

 管理面でも、カスタマイズ可能なビュー、インタラクティブメニュー、管理者が30分未満でソリューション全体を構成できるようにする構成ウィザードなど、直感的に操作できるナビゲーションや効率的な構成プロセスを用意している。加えて、19インチの新型ラックによる設置面積の30%削減など、スペースとコストを含めたリソースの稼働率を最大化するとした。

 ラインアップには、価格を抑えた省スペースな「DS8884」と中位モデルの「DS8886」を用意する。最小構成価格(4.8TB物理容量)は、それぞれ7259万500円(税別)、9124万7800円(税別)。さらに今後、オールフラッシュモデルの「DS8888」も2016年上半期に提供する予定だ。

石井 一志