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業務の省力化と意思決定の迅速化を図る、NRIセキュアがSAP S/4HANAを導入へ

 株式会社野村総合研究所(以下、NRI)とSAPジャパン株式会社は4日、SAPジャパンのERP製品「SAP S/4HANA」を、NRIの子会社であるNRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)に導入し、同社の業務システムを刷新すると発表した。

 NRIセキュアでは、成長する情報セキュリティ市場に対応し、海外展開を含めた事業を拡大するために、業務の省力化と、迅速な経営判断に必要な情報分析が求められていた。そこで、現在は複数システムで構成されている業務システムを刷新し、分断されていた業務プロセスの統合による省力化を図るほか、スマートフォンやタブレットに対応したSAPのインターフェイス「SAP Fiori」を用いて、外出の多いコンサルタントや営業の業務効率化を行うこと、またリアルタイム分析の活用による意思決定のスピードアップなどを目的として、SAP S/4HANAの導入を決めたという。

 なおNRIでは、7月から、SAP S/4HANAの製品評価の一環としてSAP Co-Innovation Programに参画しており、主にプロフェッショナルサービス業界に関する評価を行っている。同社は、SAP S/4HANAが利用するインメモリデータベース「SAP HANA」を、2010年に世界で初めて購入し、それ以降、他社に先駆けてSAP HANAを利用した開発実績を積んできた。

 また、各種のSAP製品に対する取り組み実績も持つことから、これらの実績を生かして、SAP S/4HANAを次期業務システムの候補として検討する顧客に対し、その導入効果を最大化するために必要な考え方や取り組み方針、および次期業務システムの検討プロジェクトの進め方について、顧客の要望を満たす提案をしていくとのこと。

石井 一志