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カメラ画像と測域レーザーで来店者の興味や行動を見える化、日立Solの店舗向けソリューション

非購買者の行動分析で機会損失の原因把握などを目指す

 株式会社日立ソリューションズ(日立Sol)は21日、店舗の来店者の属性と動きを測定・分析し、来店者の興味や店内での行動を見える化するソリューションを、7月22日から提供開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 このソリューションは、カメラ画像から来店者の属性や人数を測定するとともに、店舗内に設置された測域レーザーで来店者の行動を測定するもの。日立ソリューションズが流通分野で培ったノウハウをもとに、カメラや測域レーザーの設置場所やデータの分析・活用法などについてもきめ細かく対応する点が特徴という。

 具体的には、まず、店舗の入り口周辺に設置する専用のカメラで、来店者の属性と人数を測定する。ただしプライバシーに配慮して、来店者の画像はシステム上に保存せず、画像より推定した性別・年齢のデータだけをデータベース上に保存している。

 次に、店舗内に設置する測域レーザーにて、来店者の店内行動を測定し、企業の用途に応じて、分析しやすい形に加工したデータを生成する。

 店舗側は、これにより、属性や場所、時間ごとに来店者の行動や滞留を把握することができるようになるため、購買者の行動はもちろん、今までは取得が難しかった非購買者の行動も分析可能。機会損失原因の把握や商品棚の興味度の計測などにつなげられるとした。

 なおファミリーマートでは、2014年3月から、一部の店舗でこのソリューションを実験的に先行導入し、快適な店舗作りをめざした各種分析作業に活用しているとのこと。

石井 一志