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札幌市、保険・福祉システムのネットワークにブロケードのイーサネット・ファブリックを採用
(2015/6/22 16:17)
日商エレクトロニクス株式会社(以下、日商エレ)とブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社(以下、ブロケード)は22日、札幌市の保険・福祉システムのネットワークに、日商エレによって、ブロケードのスイッチ「Brocade VDXシリーズ」で構成されるイーサネット・ファブリックが採用されたと発表した。
従来、大型汎用機を利用してきた札幌市では、オープンな基幹系情報システムへの移行を5カ年計画で進めいる。その一環として、すでに本番稼働している住民記録および税務システムでは、従来型のネットワーク技術に起因する設計・設定の複雑化が課題となっていた。
そこで、新たに構築される保険・福祉システムでは、住民記録および税務システムとの相互接続に加えて、今後想定されるマイナンバー制度への対応も視野に、ネットワーク設計、構築、管理面でのシンプル性と柔軟な拡張性が求められていたという。そして今回、その要件を満たすイーサネット・ファブリック技術の採用を決断し、ネットワーク製品としてBrocade VDXシリーズが選定された。
選定にあたっては、シンプルで設定が容易なBrocade Virtual Cluster Switching(VCS)ロジカルシャーシにより、ネットワークの設計変更や運用管理にかかる工数を大きく削減できる点、広帯域のイーサネット・ファブリックでサーバー間を接続することにより、システム全体の処理能力を最大限に引き出せるネットワーク基盤を実現できる点などが評価されたという。
担当するシステムインテグレータには、大規模なクラウド事業者のデータセンター基盤など多くの実績があることから、日商エレを選定し、2014年10月よりBrocade VDX 6740スイッチを活用してネットワーク構築を開始。同年12月にはステージング環境、 2015年1月には本番環境が稼働している。
ステージング環境にはBrocade VCSファブリック構成のBrocade VDX 6740が4台、本番環境には8台が導入され、スイッチ間は40Gigabit Ethernetによって相互接続された。
なお札幌市は、保険・福祉システムを中心にアプリケーションの開発を進め、2016年1月に新基幹系情報システムへ完全移行する予定。マイナンバー制度への対応もすでに視野に入れており、同制度に対応したシステム基盤の整備では、新基幹系情報システムに対しても新たな要件が加わることから、シンプルなネットワーク構成を維持しながら柔軟に拡張できる、Brocade VDXに期待しているとのこと。