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リコー、基幹系業務用の高速モノクロプリンター新製品

 株式会社リコーは、基幹系業務用の高速モノクロプリンターの新製品として、「RICOH Pro 8120/8110シリーズ」4モデルと、連続帳票用紙タイプの「RICOH Pro F2130/F2120/F2110シリーズ」6モデルを発表した。6月15日から順次発売する。

RICOH Pro 8120Y/8120HT(オプションを装着したもの)

 カット用紙タイプの「RICOH Pro 8120/8110シリーズ」は、面発光型半導体レーザーVCSEL技術を搭載し、40本のレーザービーム書き込みにより1200dpi×4800dpiの書き込み解像度を実現。スキュー(用紙の斜め搬送)と主走査のレジスト調整を別々に制御する、リコー独自の機構を搭載することで、プレ印刷された用紙への印刷時などにおけるスキュー補正精度を向上させた。

 二次転写ローラーの小径化など用紙搬送経路の設計を見直すことで、用紙の分離性を向上し、薄紙から厚紙まで安定した用紙搬送性を実現。プリントされた用紙のカールを適切に矯正するデカーラ機構を搭載し、矯正方向や矯正量はタッチパネル上で調整できる。

 連続プリント速度(A4ヨコ)は、RICOH Pro 8120Y/8120HTで毎分135ページ、RICOH Pro 8110Y/8110HTで毎分110ページの高速プリントを実現。オプションの装着により、最大1万3850枚の大量給紙が可能となる。

 標準価格(税別)は、RICOH Pro 8120Y/8120HTが740万円、RICOH Pro 8110Y/8110HTが570万円。発売日は6月15日。

RICOH Pro F2130Y/F2130(オプションを装着したもの)

 連続帳票用紙タイプの「RICOH Pro F2130/F2120/F2110シリーズ」は、大量データの高速処理、高速印刷を実現。毎分6800行の印刷速度、2400万ページの製品寿命(いずれもRICOH Pro F2130Y/F2130の場合)を実現し、厳しい印刷条件にも対応する。

 コンビニエンスストアで用いられる料金代理収納用のGS1-128バーコードや、QRコードにも対応可能。大きな窓枠からテスト印刷での印刷位置を確認・調整でき、スタッカー排出前に帳票と印刷位置の確認を行うことで、帳票の取り違え防止にも役立つ。印刷中にトナー残量が少なくなった場合でも、印刷を中断せずにトナーを補給できる機能を備える。

 標準価格(税別)は、RICOH Pro F2130Y/F2130が1150万円、RICOH Pro F2120Y/F2120が800万円、RICOH Pro F2110Y/F2110が640万円。発売日は7月17日。

三柳 英樹