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機密文書を自動的に暗号化し、指定フォルダに集約~「活文」新製品

 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)は、ファイルサーバーのセキュリティリスクを低減する「活文 File Server Optimizer」の新機能「活文 File Server Optimizer セキュリティオプション(以下、セキュリティオプション)」を4日から販売する。

 ファイルサーバー内には作業中のファイルやコピーファイルが混在し、ファイル数が急増する中、機密文書の取り扱いというリスク管理が課題となっている。さらに、アンチウイルスで駆除できない新種のマルウェアにより、ファイルサーバー内の機密文書もセキュリティ被害の対象となっているという。

 セキュリティオプションでは、あらかじめ設定したキーワードを基に、ファイル名・フォルダ名から機密度が高いと想定されるファイルを抽出し、自動的に暗号化して指定フォルダに移動する。また、利用者が移動元に残されたリンクファイル(ショートカット相当)をクリックしてファイルにアクセスすると、暗号化された文書は自動的に復号される。これにより、たとえマルウェアの被害に合っても、機密度が高いと想定されるファイルはリンクファイル、もしくは暗号化ファイルが持ち出されるだけで済むという。情報システム部門は、利用者の操作性を損なうことなく、ファイルサーバー内の機密情報を一括で管理できるのがポイントとのこと。暗号化は情報漏えい防止ソリューション「秘文」の技術で実現している。

システム概要図

 併せて、「活文 File Server Optimizer」の見える化機能のみに限定した簡易版と、セキュリティオプションを組み合わせて「日立アドバンストサーバ HA8000シリーズ」にプリインストールし、セットでの提供も開始する。ソフトウェア導入作業が不要となり、サーバー導入後すぐに運用できる。

 活文 File Server Optimizerの価格は118万8000円から。セキュリティオプションの価格は54万円。

お詫びと訂正

  • 初出時、活文 File Server Optimizerの価格は115万5000円からとしておりましたが、正しくは118万8000円からとなります。

川島 弘之