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シトリックス、2つのパートナープログラムを強化

2015年の注力分野の1つは“モバイルワークスペース”

 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は19日、パートナー向けプログラム「Citrix Solution Advisor(CSA)」を刷新すると発表した。従来のパートナー認定条件をあらため、認定資格と新たな売上要件およびインセンティブなどを設定するという。

 具体的には、すべての販売代理店が参加できる「Solution Advisor Partner」、1つ以上の技術において専門性とコミットメントが実証された「Gold Solution Advisor」、製品ポートフォリオ全般を自社のビジネスの主要製品として取り扱うほか、技術において高い専門性とコミットメントを実証し、高い実績を持つ「Platinum Solution Advisor」の3段階を設定している。

 加えて、該当するソリューションカテゴリで最新かつ最上位の認定資格を持つこと、サービス提供に関するeラーニングコースの履修、顧客からの有効な評価、公開されている事例、実習試験を通じて実装スキルを証明すること、といった4つの条件を満たすパートナーをSpecialistとして認定する「Citrix Specialistプログラム」を設けた。

 これらは2015年第2四半期以降、パートナー向けに展開される。

 また今回は同時に、サービスプロバイダを通じて、自社ソリューションをクラウドサービスとして提供する「Citrix Service Provider(CSP)プログラム」の拡充も発表した。これによりユーザーは、Citrix Workspace Suite、XenDesktop、XenApp、XenMobile、NetScaler VPXなどのソリューションを、CSPプログラムパートナーから提供される、月額課金のサービスとして利用できるとのこと。

 このパートナーとしては、既存のIIJ、ネットワンに加え、新たにNTTアイティと日本HPが加わり、4社とCSPプログラムを推進する。なお、同日に開催された記者説明会で、シトリックスのマイケル・キング社長は、2014年の国内サービスプロバイダビジネスが前年比で100%の伸びを示したことを紹介し、引き続きこの分野に注力していくとした。

 また、2015年のフォーカスの1つに「モバイルワークスペース」を挙げ、「シトリックスが提供できる包括的なソリューションによって、安心安全なモバイルワークスペースを実現可能だ。デスクトップは長い歴史を持つが、これからはモバイルワークスペースが“新しいデスクトップ”になる」と述べている。

マイケル・キング社長

石井 一志