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サン電子、クラウド型ワイヤレスM2Mプラットフォーム「M2MGrid Platform」

 サン電子株式会社は15日、工場設備やプラント施設などの遠隔監視・制御を行えるクラウド型ワイヤレスM2Mプラットフォーム「M2MGrid Platform」(以下、M2MGrid)を、1月下旬より提供すると発表した。日本国内およびアジア地域をターゲットに展開するという。

 M2MGridは、イスラエルBacsoftが開発し、2008年からサービス提供しているワイヤレスM2Mプラットフォームをベースに、サン電子が日本国内の企業向けに最適化とクラウドサービス化を実施したもの。PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)や産業機械、センサーデバイスなどの装置と連携し、「機器情報の収集、管理」「機器の状態監視、異常通報」「機器の制御」「データ保存」などを実行できる。また、PLCなどの制御アプリケーションを搭載した専用ゲートウェイには、サン電子の「Rooster GX」を採用しており、通信機器からクラウドサービスまでをワンストップに提供可能だ。

 ゲートウェイとM2MGridサーバー間は通信事業者のモバイル回線を利用するので、有線網の敷設は不要。ゲートウェイとM2MGridのサーバー間、あるいはM2MGridサーバー同士のデータ通信はSSLによって暗号化され、セキュリティを確保した。さらに、インターネットを利用しない、閉域網を用いたシステム構成も可能としている。

 外部システムとの連携用にはAPIを用意しているほか、データを見える化するために、ダッシュボードにグラフや制御用ボタンなどのデータ表示をグラフィカルに行うことも可能。また専用アプリケーションを提供することで、ユーザー企業側でのインターフェイス編集も行える。

石井 一志