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マイナビ、就活生への交通費支払い代行サービスを開始

日立システムズと協業、企業の採用部門を支援

 株式会社マイナビと株式会社日立システムズは25日、企業の採用部門(人事部)向け支援サービスで協業すると発表した。第一弾として、日立システムズの「交通費支払い代行サービス」を共同で販売する。

 同サービスは、交通費の申請・承認を行うSaaSサービスに加え、交通費の立て替え・銀行振り込みの代行や、システム操作に関するヘルプデスクサービスをあわせて提供するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)型サービス。

 就職活動中の学生への交通費支払い業務を支援するのが狙い。就活生への交通費支払いでは、コンプライアンスの観点から財務部門より現金の取り扱い禁止という方針を出す一方、支払いの数が一時的かつ膨大であることから例外的に現金で取り扱う企業が多く見受けられるという。その際、事務手続きや監査対応、台帳管理が大変なほか、現金の紛失・盗難リスクにも対処しなければならない。こうしたことから、マイナビのクライアントから「交通費支払い業務をマイナビに委託したい」という声が挙がっていた。

 従来は個別に入金代行サービスを提供してきたが、今回、日立システムズと手を組むことで、正式にメニュー化されたサービスとして販売する。採用部門向けの支援をさらに強化するため、マイナビの採用選考管理アプリシステム「アクセスオンライン2016」と「交通費支払い代行サービス」との連携機能も開発する考え。これらにより、就活生はマイナビのWebサイトを通じて簡単に交通費や宿泊費などの申請が行える一方、企業の採用担当者は、交通費申請・承認状況の管理効率化、出勤作業など事務作業の削減、キャッシュレス化によるコンプライアンス強化が図れるとする。

サービスイメージ

 支払い代行費用は、支払った交通費+振り込み1件につき手数料1000円(税別)。初期費用は不要で、利用がない月は一切費用がかからない。

 マイナビは今後、日立システムズが提供するソーシャルデータから風評被害・クレーム・情報漏えいなどのリスク情報を発見・報告する「ソーシャルリスクモニタリングサービス」や、給与明細を電子化し、PC・スマホ・ケータイなどから自由に閲覧可能にする関連サービスなども販売する予定。

川島 弘之