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日本IBM、3D CAD/CG向けVDIの導入検証センターを開設

 日本IBMは22日、箱崎本社内にワークステーション仮想化の導入検証を支援する「IBM System x CAD on VDI検証センタ」を開設。パートナー各社とともに、顧客の3D CADやCG領域を中心とする仮想デスクトップ環境(VDI)ソリューションの導入検討を支援すると発表した。

 ネットワーク越しにデスクトップ環境を利用するVDIでも、技術革新によって、3D CADやCGといったグラフィックス処理を伴う使い方も可能になっている。しかし、そのためにはGPU仮想化技術、対象アプリケーションやデータの違いによる描画性能の差などを検証する必要がある。

 今回の検証センターでは、IBMのGPU仮想化技術の知見を生かし、パートナー企業と連携して、顧客のCAD on VDIの検証と円滑な導入を支援するという。具体的に、業界標準技術を用いたクラウド基盤「IBM System x iDataPlex」や「IBM NeXtScale System」を常設し、最新のハードウェア環境で高い性能要件を満たすVDIの検証が可能。

 また、「IBM NeXtScale PCIe NeX(Native eXpansion)トレイ」を利用して「IBM NeXtScale System」にGRID GPUなどの並列処理アクセラレータを搭載。標準的なラック型2Uサーバーと比べて2倍にNVIDIA GRID GPUボードを搭載できるため、1UあたりのVM数を2倍にするなど高密度なVDI環境を検証できるという。

 当初の協賛パートナーは以下の通り。

<SIパートナー>
株式会社アルゴグラフィックス
株式会社アルファネット
兼松エレクトロニクス株式会社
新日鉄住金ソリューションズ株式会社
株式会社ミントウェーブ

<ソリューションパートナー>
ヴイエムウェア株式会社
エヌビディア合同会社
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社

<アプリケーションパートナー>
オートデスク株式会社
シーメンスインダストリーソフトウェア株式会社
PTCジャパン株式会社

<シンクライアントソリューションパートナー>
アセンテック株式会社
エス・アンド・アイ株式会社

川島 弘之