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富士通、アフターサービス業務を支援する保守業務支援システム

 富士通株式会社は1日、製造業のアフターサービス業務を支援する保守業務支援システム「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA ENTERPRISE MM」(以下、GLOVIA ENTERPRISE MM)を、同日より販売開始すると発表した。

 「GLOVIA ENTERPRISE MM」は、富士通がサーバー製品などの保守で実践しているアフターサービス業務のノウハウを取り入れた保守業務支援ソフト。M2M、スマートデバイスなどを活用し、センシングによる稼働監視やビッグデータの統計分析による故障予測、現地保守支援などの機能を備えている。

富士通の製造業向け保守業務システム概要図

 ラインアップには、稼働監視や故障予測を実現する「GLOVIA ENTERPRISE MM M2M連携」、現地保守業務を支援する「GLOVIA ENTERPRISE MM 現地保守」を用意した。

 このうち「GLOVIA ENTERPRISE MM M2M連携」は、「FENICSII M2Mサービス」と連携し、ユーザー企業の機器の稼働監視業務を高度化するもので、稼働状況をアイコン、時系列グラフなどでグラフィカルにリアルタイムで可視化して、機器の故障や予兆を早期に検知できるようにする。

 価格は800万円(税別)から。

「GLOVIA ENTERPRISE MM M2M連携」イメージ図

 一方の「GLOVIA ENTERPRISE MM 現地保守」は、基幹の保守業務システムとスマートデバイスを組み合わせ、保守作業員による現地保守作業の高度化を実現するもの。スマートデバイスの活用により、作業予定の確認、作業実績入力、モバイルプリンタへの作業明細書印刷、顧客による手書きサイン入力など、訪問先での保守業務に必要な作業を実施できる。さらに、地図による作業場所確認や、作業実績への音声・動画情報の添付など、保守業務の効率化も図れるとした。

 また、ダウンロード・アップロード方式を採用しているため、電波の届かない場所でも実績入力が可能。「GLOVIA OM(フィールドサービス機能)」との標準接続機能により、製品間連携にも対応している。

 価格は800万円(税別)から。

富士通の製造業向け保守業務システム概要図

 なお富士通では、2016年度までに、「GLOVIA ENTERPRISE MM V1 M2M連携」で30本、「GLOIA ENTERPRISE MM V1 現地保守」で30本の販売をそれぞれ見込んでいる。

石井 一志