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NEC、中国重慶市とクラウド分野で戦略的パートナーシップを締結

 NECは10日、スマートシティやクラウドサービス分野に関して中国重慶市と戦略的パートナーシップを締結することで基本合意したと発表した。

 重慶市は中央直轄市であり、中西部地区大開発戦略の中心都市として、これまでの工業中心から情報産業への転換を図る方針という。重慶市とNECは、本戦略的パートナーシップに基づき、IT人材育成、最先端技術開発、商品・サービス開発、販売展開というエコシステムを同市で発展させる。将来的には重慶市にとどまらず、中国全土、さらに中国発グローバルサービスとして開発・提供を実現すべく、産業振興を推進する考え。

 またNECとしては、同産業振興にICT技術力で貢献するとともに、NECの中国戦略の重要な戦略拠点として重慶を位置付け、スマートシティなど社会をささえるさまざまなクラウドサービスの創造のおいて、さらなるビジネスの拡大を目指すとしている。

 具体的には以下の検討を進める。

 (1)現地法人の設立とクラウドデータセンターの設置。重慶市発のクラウドサービス事業を行う現地法人の設立と、クラウドサービスを提供するために、NECのクラウドサービス提供基盤を配備した現地のデータセンターを設立する。

 (2)クラウドサービスアプリケーションの開発。社会を支える行政・交通・防災・エネルギー・医療・農業などの各種クラウドサービスアプリケーションの開発やクラウドコンピューティング技術研究を行う研究所を重慶に設置する。

 (3)クラウド産業育成のための教育機関の設置。優秀なクラウド人材の育成、技術認定などを行う教育機関を現地との連携により設置する。

(川島 弘之)