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アライドテレシス、輸送用冷凍コンテナを利用したコンテナ型データセンター

 アライドテレシス株式会社は28日、コンテナ型データセンター「アライドテレシス・コンテナデータセンター」を発表した。

 アライドテレシス・コンテナデータセンターは、データセンターに必要なコンポーネントをコンテナ内に集約したコンテナ型データセンターユニット。断熱効果に優れる輸送用冷凍コンテナを利用することにより、外気温の影響を受けにくく、室内温度を一定に保ちやすい特徴を持つ。これによって、空調用電力の削減を行えるのみならず、万一、ビルなどが被災した場合でもシステム運用継続を可能にしているとのこと。

 コスト面では、ビル内にサーバールームを設置する場合と比べて、約1/2~1/3のコストでの設置が可能なほか、発注から運用開始までを3カ月程度で行える迅速な導入にも対応する。また、拡張に備えてスペースを余分に用意しないといけないビル内のサーバールームとは異なり、コンテナ単位で拡張していることから、遊休施設を最小化できるとした。

 電力についても、標準仕様のサーバーラック8本(計40kVA)に対して50kVAの電源容量を確保しているため、電気容量、空調能力ともに余裕を持った設計が可能。このほか、自動火災報知機、動作検知対応のIP監視カメラなどを備えるので、ユーザー自身によるリモート監視をサポートする。なお、アライドテレシスの統合監視センターによるリモート監視サービス(24時間365日)をオプションサービスとして利用することも可能だ。

(石井 一志)