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CAC、HadoopアプリをGUIで簡単に開発できる「AZAREA-Cluster」

 株式会社シーエーシー(CAC)は12日、ビッグデータ処理やバッチ処理を高速化するHadoopアプリをGUIで簡単に開発できる「AZAREA-Cluster」を発売した。

 RDBで処理しきれない大量データのバッチ処理を、Hadoopの分散処理環境を利用することで高速化するというケースが増えている。しかし、Hadoopはスケーラビリティが高く、大量データを高速に処理できる反面、アプリケーションの開発が難しいという課題があるという。

 AZAREA-Clusterは、Hadoopアプリケーションを簡単に開発可能にするためのアプリケーションフレームワークやGUI開発ツール。これらフレームワークとツールにより、変換、結合、グループ化、ソートといった処理を組み合わせたHadoopアプリケーションを開発できるという。

 特長は、開発支援機能としてGUIツールを実装し、アプリケーションの基本部分をデータ・処理フロー図として編集できる点。生産性や保守性が大幅に向上するという。また、アプリケーションの詳細部分はJava言語によりコーディングするため、新たな言語を覚える必要がなく、IDEの機能をフル活用できる。

 デバッガに対応したシミュレーターも備えるため、テストやデバッグも負担を抑えて行えるという。

 動作環境は、実行時がGreenplum MR 2.0/2.1およびCDH3u4/3u5(Hadoop 1.0系)、CDH4.1.1/4.1.2(Hadoop 2.0系)。開発時がEclipse 3.6以降に対応。OSはWindows/Ubuntu。

(川島 弘之)