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シャノンがバーチャルイベントサービスを開発、3Dブースで情報発信

「海外製品の使いづらさを払しょく」

バーチャルブース

 株式会社シャノンは4日、バーチャルイベントサービス「SHANON VIRTUAL EVENT」の提供を開始した。

 SHANON VIRTUAL EVENTは、バーチャルイベントのコンテンツ管理、開催までをワンストップに提供するクラウドアプリケーション。オンライン上に特定の仮想イベント空間を生成し、360°パノラマビューワで臨場感ある展示ブースを表現。さまざまな情報提供が可能なため、リアルイベントを補完する位置付けのみならず、開催施設、期間の制限を受けないコミュニケーション手段として、マーケティング・広告などで活用できるという。

 バーチャルブースは3D CG画像テンプレートによる公開だけでなく、撮影した実写画像でも公開可能。ブース上で動画ファイル、PDFスライド、静的Webページコンテンツを配信できる。また、クラウド型見込み客管理システム「SHANON MARKETING PLATFORM」と連携して、集客メール配信や参加登録、来場データ・行動データまでを統合管理し、ページ単位でのトラッキング・閲覧数まで取得できる。

マルチデバイス対応

 マルチデバイス対応で、タブレット・スマートフォンからもブースへアクセス可能。ITインフラにはHerokuを採用し、瞬間的に大きなトラフィックが生じる場合のスケーラビリティも確保している。

 システム利用料は、初期費用が30万円から。月額費用はアクセスユーザー従量プランと定額プランを用意する。

 昨今、米国で利用が増加しているバーチャルイベントサービス。日本での開発は進んでおらず、海外製品の運用のしづらさなどから普及が遅れているという。シャノンでは、バーチャルイベントの高い表現力やインタラクティブなアクションが可能となる点に着目し、BtoBマーケティングにおける強力なタッチポイントとして活用が見込めることから、米Salesforce.comからの出資を受けて、SHANON VIRTUAL EVENTを開発。ビジネスでの利用が促進されるよう、シンプルで見やすい画面や直観的な操作を実現したとしている。

(川島 弘之)