マカフィー、OS下層で稼働するセキュリティ製品、日本で正式提供へ


米McAfee エンドポイントセキュリティ担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのキャンディス・ウォーリー氏

 マカフィー株式会社は25日、インテルと共同開発したハードウェア支援型セキュリティ製品「McAfee Deep Defender」「McAfee ePO Deep Command」を、日本市場に向けて正式提供すると発表した。発売日は8月1日を予定する。

 近年、標的型攻撃に見られるルートキットを使用した高度なステルスマルウェアの台頭をはじめとして、サイバー攻撃の手法は進化しており、政府やインフラ産業といった一般社会に重大な影響力を持つ分野でも、そのターゲットとなる事例が増えている。

 米McAfee エンドポイントセキュリティ担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのキャンディス・ウォーリー氏は「特に今後はOSより下のレイヤを狙った攻撃が増えるだろう」とし、そのために「McAfee Deep Defender」を開発したと背景を語った。

 「McAfee Deep Defender」は、CPUとOSの間で動作する「DeepSAFE」を使用したセキュリティ製品で、ルートキットを確実に可視化できるのが特長。また独自のヒューリスティック型検出エンジンを使うため、新種のカーネルモードルートキットを定義ファイルの更新なしでリアルタイムに検知できる。

 一方の「McAfee ePO Deep Command」は、OSの階層を超えたレベルでエンドポイントと通信するセキュリティ管理ソリューション。統合管理ソリューション「ePO」の拡張機能として、vProテクノロジーのAMT(アクティブ・マネジメント・テクノロジー)を利用し、電源が入っていない状態や機能していない可能性あるPCのOS下層へ直接リモートアクセスすることで、さまざまなトラブル解消を遠隔から行えるようになる。

「McAfee Deep Defender」概要「McAfee ePO Deep Command」概要

 ただし、両製品ともマカフィーのウイルス対策製品およびePOを含むスイート製品が必須となる。ライセンス価格は、「McAfee Deep Defender」が4070円(税別、11~25ライセンスの場合)~1340円(税別、1万ライセンス超の場合)。「McAfee ePO Deep Command」が2620円(税別、11~25ライセンスの場合)~860円(税別、1万ライセンス超の場合)。

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