パイプドビッツ、建築×クラウドの情報プラットフォーム「ArchiSymphony」

　株式会社パイプドビッツの子会社であるペーパレススタジオジャパン株式会社は30日、日本初のBIM（Building Information Modeling）建築情報プラットフォーム「ArchiSymphony」の提供を開始した。

　ArchiSymphonyは、建築資材カタログの膨大な情報（パーツデータ）をクラウド上に蓄積し、建築関連企業各社が使用するBIM設計支援ソフトとシームレスに連動できるサービス。

　倍プドビッツが提供するクラウド型ソリューションプラットフォーム「スパイラル」をベースに構築。ArchiSymphonyに一元管理されたBIM対応パーツデータは、現在世界で最も普及しているというBIM設計支援ソフト「Revit」用に開発したプラグインを通して、設計者や施工者に提供される。

　プラグインを通して提供されるBIMパーツデータは、設計図面上にドラッグ＆ドロップするだけで平面図や断面図などの各種設計書類にリアルタイムで反映されるため、設計者は建築部材、什器備品などのパーツデータを設計図面上に配置しながら、効率的に設計業務を進められるという。

　また、AR機能を搭載したiPhone/iPadアプリを6月に提供する予定。同アプリを通じてクラウド上に管理されているBIMパーツデータを参照することで、各什器備品のCGを実際に目に見える大きさで画面に表示できるため、建築の専門家ではない発注者にもスケール感を説明しやすくなるという。

　ArchiSymphonyでは、設計の初期段階から部材の受発注/調達、設計監理/施行管理、ファシリティマネジメント、アセットマネジメントなどまで、建築精算プロセス全体をカバーするクラウドサービスを目指す。今後は建材メーカーとの連携を図りながら、パーツデータの蓄積をさらに進める方針。