Microsoft、IEの自動アップグレードを2012年1月から順次提供


 米Microsoftは15日(米国時間)、Internet Explorer(IE)の自動アップグレードを2012年1月から開始すると発表した。まずはオーストラリアとブラジルのユーザーを対象に開始され、ユーザーは何も操作をしなくても、Windows 7/Vistaの場合はIE9、Windows XPの場合はIE8に自動的に更新される。

 自動アップグレードの適用対象となるのは、Windows Updateの自動適用を有効にしているユーザーで、過去にIE8やIE9へのアップグレードを拒否したユーザーについても自動アップグレードは適用されない。自動アップグレードされた場合でも、ユーザーが設定したホームページや検索エンジン、デフォルトのブラウザ設定などは変更されない。

 Microsoftでは、現在最も大きなオンラインの脅威はソーシャルエンジニアリングを利用した攻撃で、多くの場合は古いバージョンのWebブラウザが狙われていると説明。こうした脅威への対策として、多くのブラウザが自動的なアップグレードを提供するようになってきており、IEでも自動アップグレードを提供することにしたとしている。

 一方で、IEの自動アップグレードを適用したくないユーザーのためにはブロックツールを公開しており、今後のIEのバージョンでは自動アップグレードからオプトアウトするための設定も提供するとしている。

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(三柳 英樹)
2011/12/16 12:27