NSSOLとシトリックス、日本マイクロソフトが大規模向けデスクトップ仮想化分野で協業


 新日鉄ソリューションズ株式会社(以下、NSSOL)、シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)、日本マイクロソフト株式会社は22日、大規模ミッションクリティカル向けのデスクトップ仮想化分野で協業すると発表した。3社はこの協業を受け、デスクトップ仮想化の試験環境サービスや、導入支援、構築・運用などのサービスを、3月より順次提供する。

 まず試験環境サービスでは、NSSOLのシステム研究開発センター内に構築された大規模検証環境に、デスクトップ仮想化の検証環境を構築し、4月より提供開始する。この環境は、シトリックスのデスクトップ仮想化ソリューション「Citrix XenDesktop」、日本マイクロソフトのHyper-VとSystem Centerをベースとしたシステムと、NSSOLが持つクラウド技術(仮想化・運用自動化)を組み合わせたもの。これを利用することで、ユーザーは、複数ベンダーのハードウェアに対応したデスクトップ仮想化の大規模展開において、適切なシステムサイジング、障害対策、および運用のスキルを蓄積し、事前評価を行えるという。

 また、NSSOLによる導入コンサルティングサービス、構築・運用サービスは、3月より順次提供される。NSSOLとシトリックス、日本マイクロソフトが共同で検証し、蓄積してきた大規模仮想化データセンターでのインフラ構築/運用ノウハウを生かし、安定したデスクトップ仮想化環境をユーザーへ提供できる点が特徴。具体的なメニューとしては、PoC試験の実施やその結果を踏まえたデスクトップ仮想化の要件定義支援、評価・検証済みのパイロット・メニューの提供、導入計画の支援や、構築サービス、リモート運用・ヘルプデスクサービス、クラウド環境を用いたデスクトップ仮想化環境の提供などが行われる。

 さらにNSSOLでは、シトリックスならびに日本マイクロソフトの技術協力をもとに、自社内に仮想化デスクトップを順次展開し、その実運用で得たノウハウを提供サービスへ反映するとのこと。

 なお3社は、デスクトップ仮想化ソリューションの市場周知と導入ノウハウの紹介を目的とした無償セミナーを定期的に開催し、サービスの利用促進を図る考えで、NSSOLでは、この協業に関連したソリューションにおいて、初年度7億円、3年後に15億円の売り上げを目指すとしている。

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