ブラウザ上でネイティブコード実行、Googleが「Native Client」のSDK公開


 米Googleは18日、Webブラウザ上でのネイティブコード実行を可能にするソフトウェア開発キット「Native Client SDK」を公開した。Windows、Mac OS X、Linux向けのSDKが、Google Codeからダウンロードできる。

 「Native Client」は、オープンソースプロジェクトとして開発が進められている、Webブラウザ上で安全にx86ネイティブコードを実行するための技術。JavaScriptではなくCやC++でウェブアプリケーションの構築が可能になり、コードは実行前に検証されるとともに独自のサンドボックス内で動作するため、ネイティブコードによるパフォーマンスの向上と安全性が両立できるとしている。

 Googleでは、Native Clientのアプリケーションを開発するためのSDKを公開。開発したアプリケーションは17日にベータ版が公開された「Google Chrome 10」以降で利用できる。SDKは今後、3Dグラフィックやローカルファイルストレージ、WebSockets、ピアツーピアネットワークなどのAPIをサポートしていく予定としている。

関連情報