ユニアデックス、プライベートクラウド構築を推進する「Cisco UCSビジネス推進センター」を開設


 ユニアデックス株式会社は26日、シスコシステムズ合同会社(シスコ)のサーバープラットフォーム「Cisco Unified Computing System(UCS)」を採用し、プライベートクラウド構築サービスの販売を積極展開する新組織「Cisco UCSビジネス推進センター」を開設したと発表した。約40名の体制でスタートする。

 今回、ユニアデックスがこの組織を立ち上げた背景にあるのは、企業内システムをプライベートクラウド化するための基盤構築ニーズが拡大していること。Cisco UCSは、ブレードサーバー、ネットワーク、ストレージといった物理的な構成要素を、仮想化技術を生かして統合できるメリットを持つ。さらに、他社ブレードサーバーと比べて4倍のメモリを搭載できる、サーバー仮想化時にI/Oの高速化を行うための機能を備えている、といった優位性を持つ点により、このニーズに応えられるとの判断から、新組織の立ち上げに至ったという。

 具体的な活動としては、Cisco UCSに関するプロモーション、マーケティング活動推進を行うほか、Cisco UCSおよび関連周辺機器、ソフトウェアを含めた仮想化データセンター/プライベートクラウド基盤に関するコンサルティング、アセスメント、設計・構築から運用・保守に至るワンストップサービスの提供を実施する。

 また、Cisco UCSを利用した構成でのソフトウェア、ハードウェアの相互運用検証サービス、Cisco UCS による仮想化データセンター/プライベートクラウド基盤関連情報の集約と発信も手掛けるとのこと。

 ユニアデックスではこれまでも、Cisco UCSをはじめとするサーバー製品を利用したさまざまなソリューションを提供してきており、サーバー構築経験と関連製品/サービス提供の経験を豊富に持つことから、多様なユーザーニーズに対応可能な点が強み。また、VMware、シトリックス、マイクロソフトなど仮想化ツールの取り扱いにも実績があり、仮想化の課題解決をもたらすCisco UCSとの連携で、最適なシステム基盤を提案可能で、蓄積したノウハウを映像で紹介するなどの、ユニークな活動も行っている。

 加えて、構築から運用保守までのライフサイクルを含めた、インフラ対応全般をワンストップで提供することも可能なことから、ユーザー企業の負担を軽減できるとしている。

 ユニアデックスでは、こうした自社の優位性とCisco UCSの優位性を訴求し、通信事業者、データセンター事業者、金融分野、オンラインゲーム業界、電子商取引業者、製造業などに対して拡販したい考えで、Cisco UCS関連の売り上げとして、2012度に約25億円を目指している。

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