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ミラクル・リナックス、RHELからの乗り換えを促進する「Linux コストダウン・プログラム」

 ミラクル・リナックス株式会社は4日、他社のLinuxディストリビューションからのマイグレーションを促進するため、「Linux コストダウン・プログラム」を同日より提供すると発表した。対象となるディストリビューションは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 5.x/6.x、CentOS 5.x/6.x。

 「Linux コストダウン・プログラム」は、他社ディストリビューションからAsianux Server(MIRACLE LINUX)への乗り換えを促進するプログラム。MIRACLE LINUXはRHELをベースに開発されており、95%以上の互換性を持つという。このプログラムではこうした特長を生かして、RHEL上で実行する専用ツールをユーザー企業へ提供し、オリジナル要素を取り払うことで、MIRACLE LINUXに切り替えられるようにする。

 また、サポート契約を他社からミラクル・リナックスに変更することで、サポート費用を削減できるとのこと。乗り換えるだけでもサポート費用の削減が可能というが、ユーザー企業からの問い合わせ件数が少なければ少ないほど、翌年のサポート費用を割り引く価格体系になっているため、必要なのはアップデートパッチだけというLinuxエキスパートなユーザーは、さらにコストの削減が可能という。

 加えて、「Linuxの移行適合性検証サービス」や、RHELとMIRACLE LINUXの差分トレーニングの無償提供などにより、ユーザーの円滑な移行をサポートするとのこと。

 なお、契約者には技術サポートとアップデートパッケージが提供され、1ライセンスあたりの年間価格(税別)は、初年度が4万8000円。問い合わせ件数には制限はない。

 ただし次年度以降は、前述のようにサポートへの問い合わせ件数(ステージ)に応じて次年度のサポート費用が削減される仕組みとなっており、契約全体で前年度の問い合わせ件数が11件以上のBronzeが4万8000円。2件~10件のSilverが3万6000円。1件以下のGoldが2万4000円となる。

 ミラクル・リナックスでは、こうした仕組みにより、RHELと比較して50%~80%のサブスクリプションコスト削減を実現するとしており、Linuxサーバーを50台以上保有する企業などに対し、乗り換えを呼びかけていく考えだ。

石井 一志