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米Oracle、Solaris ZoneへのDocker統合計画を発表

 米Oracleは30日(米国時間)、Oracle SolarisにDockerを統合する計画を発表した。この統合が実現すると、Oracle Solarisの組み込み仮想化技術「Oracle Solaris Zone」で構築・展開されたアプリケーションを、Dockerのオープンプラットフォームを用いて、容易に配布できるようになるという。

 Oracle Solarisでは10年以上も前からコンテナ技術(Solaris Containers、現名称はOracle Solaris Zone)を提供しており、多くのユーザーがこの技術を用いてエンタープライズ環境に欠かせない包括的なリソース/セキュリティ隔離と、拡張性/効率性を実現しているという。またOracle Solaris Zoneでは、大半のエンタープライズアプリケーションでライセンス区分技術として幅広く認識されているため、大幅なコスト削減が可能になる点もメリットとした。

 Oracle Solaris Core Technology担当バイスプレジデントのマーカス・フラール氏は、今回の発表について「開発者には、Oracle Solarisのエンタープライズクラスのセキュリティ、リソース隔離、および優れた分析機能と、開発/テスト、本番、およびクラウド環境での容易なコンテナ作成機能という2種類の利点がもたらされる」とコメントしている。

 またOracleでは、「Oracle WebLogic Server」などのソフトウェアを、Dockerイメージとして開発・テストできるようにする計画も明らかにした。

石井 一志