ニュース

NTT Com、中堅・中小向けにリアルタイムのマルウェア検知・防御メニューを提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は2日、「WideAngleマネージドセキュリティサービス」(以下、WideAngle)において、リアルタイムマルウェア検知・防御を実現する新メニューを追加すると発表した。トレンドマイクロとの協業のもとで、主に中堅・中小企業向けに2015年3月より提供開始する。

 すでに「WideAngle」では、従来のウイルス対策や侵入検知・防御対策に加えて、Sandbox技術を活用し、リアルタイムに未知のウイルスを検出するサービス「リアルタイムマルウェア検知」を展開しており、大企業を中心に導入が進んでいるという。

 今回提供する新サービスは、この「リアルタイムマルウェア検知」を一部設備集約・統合することにより、中堅・中小企業市場向けの低価格メニュー化したもの。未知・未定義のウイルス検出からパターンファイル作成、配布までを一元的に提供する。

 具体的には、従来実績のあるアンチウイルス技術・Sandbox技術・ウイルス解析・パターンファイル開発/配信などの要素を有機的に結合して、未知の脅威を速やかに検知。以降の追加攻撃を防御するとともに、感染機器からの情報漏えいを回避するとのこと。

 価格は、企業のICT環境や既存ウイルス対策ゲートウェイ製品の有無などに応じた個別見積もり。参考価格として、PC数500台規模/36カ月提供の場合で月額約65万円、PC数2000台規模/36カ月提供の場合で月額約90万円。Sandbox技術によるウイルス検知、別途、ウイルス対策ゲートウェイ製品、回線関連費用、初期設定費用などがかかる。

 なお、トレンドマイクロのウイルス対策ゲートウェイ製品を利用中の企業では、このメニュー導入に関する契約や設定変更など、標的型攻撃や未知のウイルス対策への移行が容易に実現できるとしている。

石井 一志