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チェプロ、C/S型システムをWeb化する開発ツール「Visual WAO」

 株式会社チェプロは29日、WindowsフォームアプリケーションをWeb化する開発ツール「Visual WAO」を発表した。

 Windowsフォームアプリケーションをインターネット環境で実行可能にする通信インターフェイス(I/F)技術を製品化したもの。Visual WAO開発ツールで通信I/Fモジュール(Visual WAO DLL)を自動生成する。これをクライアント/サーバー(C/S)型システムに配置するだけで容易にWeb化するという。

 画面設計とコーディングはHTMLやCSSではなく、すべてVisual Studio(Windowsフォーム)で開発可能。言語はVisual Basic.NETまたはC#を用い、ASP.NET Webフォームのようにクライアント側の動作をJavaScriptで記載する必要はない。例えば、VB資産のWeb化の場合、VB資産をクライアント側とサーバー側に分割し、ビジネスロジックをサーバー側へ移す(3層化)。次にプログラムに数行の関数を追記し、自動生成された通信I/Fモジュールをクライアントとアプリケーションサーバーに配置するだけで、Webアプリケーション化が完了する。

製品コンセプト
Visual WAOによるWeb化の概要
Web化の仕組み
製品の特長

 実行時、クライアントとアプリケーションサーバー間の情報交換にWebブラウザを使わず、この通信I/Fを用いる。情報交換を「データ項目単位」で行うことで、社内LAN環境でのレスポンスに匹敵するパフォーマンスを実現する仕組みも備える。

 これにより、既存のC/SシステムをHTTP上で同期するWebアプリケーションに組み替えることが可能となる。

 開発環境は最新のVisual Studio 2013や.NET Framework 4.5に対応。数多くのサンプルプログラムを提供し、Visual WAOの動作原理や開発手法を短時間で習得できるという。また、Microsoft SQL ServerやOracle Database、IBM DB2に簡単に接続できるツールも提供。オプションサービスとして、受託開発サービス(新規開発もしく既存資産のWeb化)、開発サポートサービスも提供する。

Visual WAO開発プロセス
VB資産のWeb化の例

 開発ライセンスの税別価格は、同時アクセスライセンス(10クライアント)が16万円から、物理サーバーライセンス(1CPU)が100万円から、仮想サーバーライセンス(2VM)が25万円から、クラウドライセンス(1コア)が1万円/月から。

川島 弘之