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日立システムズ、コントローラ機能をクラウドから提供する法人向け無線LANサービス

 株式会社日立システムズは19日、法人向け無線LANサービス「クラウドWi-Fiサービス」を同日より開始すると発表した。これまで導入型が一般的だった無線LAN管理コントローラの機能を、クラウドサービスとして提供する。

 「クラウドWi-Fiサービス」は、無線LAN導入に伴う事前調査やアクセスポイント設置工事から、導入コンサル、運用までの無線LAN関連サービスを、ワンストップで提供するサービス。無線LANコントローラの機能をクラウド環境から提供するので、運用管理者は、専用ポータルサイトを通じて無線LANの稼働状況や障害情報を参照でき、例えば、外出先から障害の情報を集めて復旧・対処するといったことも可能になるため、運用効率や可用性が向上するという。

 また無線LANアクセスポイントは、インターネットを通じてクラウドから自動的に設定情報を取り込めるようになっており、導入期間を短縮可能。拠点追加やフロア増床などによって管理対象のアクセスポイントが増えても、管理コントローラを交換する必要もなく、管理規模の増減に柔軟に対応できることから、スモールスタートも可能とした。

 価格は、ネットワーク設計、パラメータシート作成、クラウドコントローラ設定までをあわせたシステム構築費用が30万円(税別)から。別途、アクセスポイント費用、クラウド利用ライセンス費用などが必要になる。最低利用期間は1年。

 なお日立システムズでは、小売業など他拠点・多店舗を展開する企業に向けて「クラウドWi-Fiサービス」や無線LAN構築サービスを拡販する考えだ。

石井 一志