アプリックス、ポスターや中吊り広告にも貼れる極薄フィルム型Beacon

ポスターの裏側に貼った様子

　アプリックスIPホールディングス株式会社（以下、アプリックス）は4日、ポスターや中吊り広告などに使える厚さ0.8mmの極薄フィルム型Beaconを開発したと発表した。

　「Paper Thin Beacon」という名の同製品は、従来の薄型RFタグと違い、タッチすることなく近くにいるだけでBeaconを受信できるので、ポスター化して前を通るだけで情報プッシュしたり、複数並べてユーザーの進行方向を検出し店舗へ誘導したり、中吊り広告にして電車の乗車タイミングでクーポンを表示するなど、今までにできなかったBeaconの使い方が可能になるという。

　アプリックスは、「すべての部品を極限まで薄くし厚みが増さないように結合。同社の既存Beaconモジュールで実現している高度なセキュリティ機能、なりすまし・不正アクセス防止などの特長もそのまま保持し、センサー連携やデータストレージ機能などを実現する双方向通信まで備えている」と説明する。

　今後同社は、中小のものづくり支援企業とともに広告制作会社や広告代理店に提供するとともに、大手の印刷会社に基本技術をライセンスし、国内から海外まで広く普及させる考え。