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信長派は肉食、家康派は草食――TBS、嗜好の関係性を分析する「Histrend」
(2014/1/16 06:00)
株式会社TBSテレビ(以下、TBS)は15日、インフォコム株式会社と協業し、マーケティング分析サービス「Histrend」の提供を開始した。
Histrendは、消費者の嗜好を分析する企業向けサービス。TBSマーケティング部が約40年間継続している嗜好アンケート調査のデータに基づき、ブランド・人・ものなどから「ともに好まれやすいもの」の関係性を可視化できる。
例えば、「興味を感じる・くわしく知りたいと思う日本歴史上の人物」という設問で「織田信長」と答えた人は、「ローストビーフ」「とんかつ・串かつ」などの肉類を好み、また「とら」「ライオン」などの攻撃的な動物を好む傾向がある。対照的に「徳川家康」と答えた人は「白菜」などの野菜を好み、「イルカ」「パンダ」などのおとなしい動物を好む傾向などが、一目で読み取れるという。
「ともに好まれやすいもの」をジャンルを問わず把握できるので、より具体的なターゲット層をイメージしたり、新しい関係性を見出したりすることが容易となる。
ビジネス現場では、タイアップやコラボレーションの組み合わせを考える際などに利用できるという。例えば「好きな芝居・演劇・演芸」で「劇団四季」と答えた人は、「好きなブランド」で「無印良品」を挙げていることが確認できるため、両者を組み合わせた企画の検討が可能となる。
基となる調査時の質問項目が約200問と多岐にわたり、人の感覚では気づきにくい「ともに好まれやすいもの」を発見できるのが強み。また、約40年分のデータを過去数十年とさかのぼって、特定の人物の嗜好性変化といった「大きなトレンド」も把握できるという。
今後は、TBSマーケティング部とインフォコムのデータサイエンティストチームが調査のアップデートはもちろん、基礎的な分析からサービスの活用法まで幅広くサポートする。「世代」「性別」「年代」といった切り口で消費者分類も可能となる予定。
現在無料トライアル版も提供中。10回まで検索が行える。有料版に乗り換え後は、アカウント設定などの初期費用が10万円、年間利用料が30万円となる。