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TOKAI、自社データセンターを利用したプライベートソリューションを提供

 株式会社TOKAIコミュニケーションズ(TOKAI)は31日、3月に設立した合弁会社である台湾CloudMasterを基盤とした事業展開の第1弾として、台湾のNGOであるInstitute for Information Industryが開発したクラウド向けパッケージを採用し、プライベートクラウドサービス「BroadCenter Pracla ホステッド・プライベートクラウド」(以下、BroadCenter Pracla)を日本国内向けに販売する。

 「BroadCenter Pracla」は、TOKAIのデータセンター内にユーザー企業専有の仮想化基盤を用意し、ユーザーが自由に仮想環境を構築・管理できる、ホステッド・プライベートクラウドサービスを提供するもの。20台の仮想サーバー利用を想定した物理サーバー2台(合計24コア、192GBメモリ、500GBストレージ)のハードウェアの場合、月額19万8000円から提供する低価格が特徴という。

 またセルフサービスポータル機能により、ユーザー自身で仮想マシンの作成やリソースの割り当てが簡単に行えるほか、24時間365日体制での監視・運用・保守サービスも提供する。

 ネットワーク構成は、インターネットやVPN、専用線、コロケーション接続など、要件に応じたさまざまな環境に対応可能。TOKAIや他社が提供するクラウドサービスとの連携も行え、拡張性や柔軟性の高いシステム環境を構築できるとした。

 サービスは「専用物理サーバ」と、管理機能を提供する「ベースセット」、「ストレージ」の3つから構成される。専用物理サーバーは、6コア、48GBメモリのType-Iと、12コア、96GBメモリのType-IIがラインアップされた。

 なおこの販売を記念して、2014年3月末日までに申し込み、同日までに利用開始したユーザーを対象に、初期費用と最大2カ月分(利用開始月から2014年3月分まで)の利用料を無料とするキャンペーンも実施される。無料になるのは、ベースセットと「専用物理サーバ」2台、ストレージ500GBで、接続回線などの費用は別途必要になる。

石井 一志