ネットワン、次世代ICT基盤を体感できるデモセンターを設立
多彩なデモが各事業拠点や顧客先でも可能に
主なデモンストレーション環境 |
ネットワンシステムズ株式会社(以下、ネットワン)は、自社で検証済みの最先端マルチベンダー機器で構成した次世代ICT基盤のデモンストレーションを体感できる「ソリューション・ブリーフィング・センター」を7月2日に設立する。
同センターでは、遠距離のデータセンター連携による「プライベートクラウドソリューション」、RPO(目標復旧ポイント)/RTO(目標復旧時間)双方をゼロに近づける「災害対策・災害回避ソリューション」、仮想デスクトップとコラボレーションツールを組み合わせ、BYOD(私物端末の業務利用)の要素も加えた「ワークスタイル変革ソリューション」――の3つのカテゴリのデモを常設で順次用意する。
特長は「先進性」「多様性」「機動性」。先進性では、時には新技術がリリースされる前から検証を行い、リリースと同時に顧客が体感できるほどの先見性で取り組んでいるという。多様性では、マルチベンダーで複数の製品を組み合わせた大規模な環境を実現。機動性では、今回公開された天王洲アイルの施設だけでなく、ネットワンの各事業拠点、さらには「顧客先でも同様のデモを可能にした」としている。また、デモは経営層などを対象とした何ができるかのデモのほか、運用担当者を対象としたより詳細なデモも行うとのこと。主なデモ内容は以下の通り。
同センターの特長 | デモメニュー。運用担当者を対象とした非常に詳細なユーザエクスペリエンスデモも実施する |
- プライベートクラウドソリューション
- 仮想マシンの実機デモ:VMware vSphere / Cisco UCS / EMC VNX
- 仮想マシンのネットワークの一元管理:Cisco VM-FEX
- 仮想リソースのセルフサービスポータル化:VMware vCloud Director
- ハイブリッドクラウドの統合運用管理:CA Nimsoft Monitor
- 災害対策・災害回避ソリューション
- 遠隔データセンター間でのデータレプリケーション:EMC VPLEX GEO
- レイヤ2でのデータセンター間相互接続:Cisco Nexus 7000間のOTV接続
- 仮想マシンの遠隔データセンター間移動:VMware SRM / VMware HA / VMware vMotion
- データセンターをまたいで異動した仮想マシンに追従する経路切り替え:Cisco LISP
- 広域負荷分散:F5 BIG-IP Virtual Edition
- ワークスタイル変革ソリューション
- 仮想デスクトップツールの比較:Citrix XenDesktop / VMware View
- BYODでのデバイス管理とセキュリティ確保:Cisco Identity Service Engine
- ユニファイドコラボレーション:Cisco Jabber
- ビデオコミュニケーション:Cisco TelePresence
- 電力消費量の見える化と電源管理:Cisco EnergyWise / JouleX Energy Management
- アプリケーション分離:VMware Horizon Application Manager
発表会ではデモの一例として、会社の従業員と在宅勤務者がそれぞれ「VMware View」でデスクトップにアクセスし、チャットやビデオ会議でコミュニケーションを取る様子、電子ホワイトボードやiPadを使ったビデオ会議を行う様子などを実演。「例えば、営業が顧客先からタブレット端末で技術者とビデオ会議をつなぎ、画面越しに技術者が顧客へプレゼンすることも可能になる」と、実際の利用シーンを紹介した。
また、災害対策のデモとして、東京-大阪間で「vMotion」による仮想マシンの移動などを実演。「拠点をまたいだ共通ストレージボリュームやデータセンター間のレイヤ2接続などさまざまな先進的な技術を利用して実現している」と紹介した。