米Dell、シンクライアントベンダーの米Wyseを買収へ


 米Dellは2日(米国時間)、シンクライアント端末を提供する米Wyse Technologyを買収することで合意したと発表した。買収はデルの2013年度第2四半期(2012年7月)までに完了する見込みだが、買収金額は公表されていない。

 Wyse Technologyは、1981年に創立され、カリフォルニア州サンノゼに本拠を置くベンチャー企業。シンクライアント端末をはじめとする、シンクライアントソリューションの提供で知られており、180以上の特許を取得、あるいは出願しているほか、2000万台以上の端末を出荷しているという。また、IDCのレポートによれば、2011年第4四半期のシンクライアント端末の出荷では1位を獲得しているとのこと。

 Dellではこの買収によって、デスクトップ仮想化ソリューションを強化する狙いがあり、Dell エンドユーザーコンピューティングソリューション担当プレジデントのジェフ・クラーク氏は、「Wyse Technologyのデスクトップ仮想化能力は、Dellの従来のポートフォリオを補うものだ。クラウドのエッジからコアまで、コンピューティングの選択肢の中で広範なセットをお客さまに提供できる」とコメントしている。

関連情報
(石井 一志)
2012/4/3 15:41