CTCが“ビッグデータ”ビジネスを強化、社内横断のタスクフォースを設置


 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は12日、多種多様なデバイスから生成される“ビッグデータ”ビジネスへの取り組みを全社で推進すると発表した。

 昨今では、PCのみならずスマートデバイスや、センサーなどのさまざまなデバイスから、多種多様なデータが生成されており、それらをどう扱っていくかという点が、企業の共通の課題になりつつある。

 こうした背景を踏まえてCTCでは、これらの“ビッグデータ”を顧客企業のトップライン伸長、また新たなビジネス創出のためのITと位置付け、以前から培ってきたインフラ構築や各種クラウドサービスのノウハウ、DWH(データウェアハウス)やBI(ビジネスインテリジェンス)といった、大量データを分析・加工して高付加価値化し提供する科学技術分野向けサービスの実績を踏まえて、全社的な取り組みを強化するという。

 具体的には、2011年12月に、全社横断の推進組織「ビッグデータビジネスタスクフォース」を設置した。大容量データ向けハードウェア/ソフトウェア技術、データ分析サービス、製造・金融・流通・情報通信・科学の業務やデータセンターに関するスキルを持つメンバー、約15名から構成され、顧客動向と技術情報の収集・共有、各組織と連携したソリューション/サービス開発、製品ベンダーとの協業によるプロモーション、マーケティング活動、社内人材の育成などを行っていく。

 なおCTCでは、ビッグデータの活用においては、多様なデータを収集・分析し、そこから企業経営や業務改善に有益な情報を導き出す知識、技術を備えた専門家「データサイエンティスト」の育成が必須と考えているため、社内から選抜した人材を海外ベンダーへのインターンシップに派遣するなど、将来的に人材育成を進めていく方針。

 あわせて、CTCの総合検証センター「テクニカルソリューションセンター」内に、ビッグデータの活用に関心を持つ顧客企業を対象とした施設「Big Data Processing Lab」を、本年度中に開設するとした。

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(石井 一志)
2012/1/12 12:06